JBoss Application Server 5のディレクトリ構成とそれぞれの役割の概要


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■目次


bin

binディレクトリは、JBossアプリケーションサーバを起動/停止するためのバイナリファイルとスクリプトファイルを格納している。
このスクリプトはWindowsでは.batファイルとして使い、UNIXベースのOSでは.shファイルとして使う。

binディレクトリの中に入っているスクリプトの用途を説明していく。

  • twiddle
  • TwiddleというのはJMX(Java Management Extension)をコマンドラインで操作するためのクライアントである。
  • probe
  • JBoss ASのクラスタを見つけるためのユーティリティである。
  • run.bat/run.sh
  • JBossを起動するためのスクリプトである。

    run.sh -c all

    のように、 -cのあとに起動させたいサーバセットを指定する。

  • wsconsume/wsprovide/wsrunclient/wstools

  • Web Serviceで使うための一連のスクリプトである。



client

clientディレクトリはJBossアプリケーションサーバとクライアントアプリケーションが通信するためのライブラリが含まれている。
このディレクトリに含まれるライブラリはserverディレクトリには読まれない。
別のJVMで動くremote clientやstandalone clientによって読み込まれる。


スタンドアロンアプリケーションを走らせる場合は、CLASSPATHの環境変数にjarを通す必要がある。


docs

docsディレクトリは、直感的にはユーザマニュアルとかリファレンス、javadocが入っているかのように思えるが、実はぜんぜん違う。
リファレンスはjbossのウェブサイトから入手する。

docsディレクトリは、以下のものを含んでいる。

  • JBoss ASを使うためのDTD(Document Type Definition)ファイルや、XMLスキーマ
  • J2EEやJBoss ASの設定方法のサンプル
  • JBoss ASのライセンス
  • ユニットテストの結果

中でも、docs/examples/jcaディクトリはよく参照される。
なぜかというと、データソース(data source)の設定ファイルが含まれているからだ。
MySQLを使いたい場合は、mysql-ds.xmlを参考にすればいい。


lib

libディレクトリはJBoss ASがcore application serverを動かすために必要なライブラリが含まれている。
このlibディレクトリに余計なjarファイルなどを入れるべきではない。
アプリケーションサーバ間でjarを共有したい場合は、server/XXXX以下のlibディレクトリに入れるようにする。

server

この下に置かれるディレクトリは「server configuration」と呼ばれる。
日本語ではサーバセットみたいに呼ばれる。

JBossを起動させるときは、このserver configurationを指定して起動させる必要がある。

全てのserver configurationディレクトリは、conf,lib,deployというディレクトリを持つ。
このserver configurationを理解することが、JBossでのアプリケーション開発に重要な点なので、次回以降はserver configurationについてよく見ていく。


<Perferences>

JBoss in Action: Configuring the JBoss Application Server

JBoss in Action: Configuring the JBoss Application Server