速攻入門 C#プログラミング すぐに現場で使える知識を読んだ感想


スポンサーリンク

C#に速攻で入門するために、「速攻入門 C#プログラミング すぐに現場で使える知識」という本を読んだ。
副題に「JavaかC++の経験があればいっそう有利な最短ルート」という文言があって、自分はJavaの経験があるので、すんなりC#に入っていけることを期待して購入した。

個人的な感想としては、この本はテンポが早過ぎるように思う。
「経験者向け」という点をウリにしている分、余計な説明を省いたんだと思うが、それは見る人が見たら不親切に映る。
少なくとも、「Javaの経験があって、C#の経験がない人」にとって有益な本のようには思えない。

説明があまりにも省略されすぎていて、単なる文法の羅列になっているからだ。
この説明のレベルだったら、わざわざ本で買う必要はないかと思った。

独習C#やパーフェクトC#の方が丁寧に説明してくれるし、その使いドコロや意味を理解することができる。

「すぐに現場で使える知識」という文言がタイトルにあるが、現場で使うには知識を腹に落とす必要がある。
知識を腹に落とすためには「なぜ」という部分を突き詰めて理解しなければならない。

理解というのは、「自分で考えて辿り着く」のか、「本に書いてあることを理解して、自分に染みこませる」のか、2パターンがある。
入門者が「自分で考えて辿り着く」というのはあまりにも非効率で、そこを本に助けてもらおうと期待しているわけである。

「速攻入門 C#プログラミング」の悪いところは、そのような腹落ちさせるための「なぜの深堀り」が全然されていないことだ。
たしかに、ただの文法リファレンスとしては使えるかもしれない。

でも、「現場で納得して使う」ためにはこのレベルの説明では足りない。
俺がこの本を購入するときに期待したのは、文法の羅列ではない。

経験者向けの本に求めるものは、説明の省略ではなく、一歩踏み込んだ解説だ。
たとえば、パーフェクトJavaを読んだ時みたいな、そんな納得感を求めていた。

この本に、それが無かったのは残念だった。

Amazonのレビューはすごく良かったので、ハマる人にはバッチリはまるのかもしれない。
俺にはたまたま合わなかった・・・
〔速攻入門〕 C#プログラミング すぐに現場で使える知識